桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜中学一年生〜

受験戦争の末に入学した中学校は中高一貫校であり男子校だったため、思春期の多感な時期を女性と交流せずに6年間も過ごすことになります。

 

中学校は1クラス50人が3クラス、つまり一学年150人という構成でした。


とりあえず平均点を取れていれば東京大学に合格できるような優秀な学校なため、周りの生徒は秀才ばかりでした。

 

授業やテストは難しく、周りについていくためには一層努力が必要でした。中学校に入ってやっと受験勉強から解放されたと思ったらここでも勉強の呪縛は続きます。

 

志望校合格を達成したことで周りから認められ、ある程度の承認欲求は満たされたはずですが、継続して母を安心させる(=ひいては自分の安心にも繋がる)ためには常に努力を続け中学校内で成績を残す必要がありました。


ここの世界では公立の小学校のようにスポーツで優位性を得られることは少なく、定期テストの成績によるカースト的序列が存在していました。

 

勉強することはルーチンでしたが、じゃあルーチンをこなすことで心の平穏が得られたかというと全くそうではなく、どちらかというとルーチンをこなせなかった時のリスクに怯え、緊張感と焦燥感のある毎日になっていました。
これは積もりに積もってやがてメンタルに異常をきたすことになります。

 

一方、部活動で剣道を始めてから体はみるみる丈夫になりました。
剣道というスポーツは自分に自信をつけるには割と適しているかもしれません。


球技は運動神経さえ良ければすぐに経験者に混じって活躍することができますが、剣道はその特性上、稽古をこなして技術を磨かないと一本を取ることができないため、未経験者に負けることはまずありません。

(もう少し言うと竹刀を面・小手・胴といった有効部位にうまく打突することができても、足の踏み込み、発声、姿勢、残心などの複数の条件が全て揃わないと一本として認められないルールとなっています。)

 

自転車や泳ぎと一緒で、剣さばきや身のこなし、間合いなどは習得すると体に染み付き、忘れることはありません。剣道は現在の自分を形作る基礎のひとつとなりました。