桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜小学一年生②〜

小学一年生から英才教育を施されました。

 

うちの両親は学歴至上主義的な価値観を持っています。
父はかつて大学受験に失敗したようで、2年浪人した末に志望する大学に合格することができず、地元福岡の私立大学に進学しました。
母も同じ大学に通っていて、そこで2人は出会ったそうです。
母の兄がまた強い学歴至上主義でして、母はその影響を受けていると思われます。

 

学歴に対するこだわりが強い者同士が結婚したわけで、子供に対しての教育費はケチらない、思う存分学業に専念させたい、という点で意見が合致したようです。

 

こんな背景があって自分は学習塾に通うことになりました。

(同時にピアノ教室にも通い始めました。なぜうちの親がピアノを選択したのかあまりピンときませんが…ハイソサエティへの憧れでもあったのでしょうか)

 

塾は渋谷にあったため、世田谷区の自宅から1人で地下鉄に乗って出かけていました。今考えると6歳とか7歳の子供なのに危険だなぁと思いますが、時代でしょうかね。

 

塾の授業は大した内容ではなかったと思います。
たとえば国語の授業で覚えているのは、漫画の絵に空欄の吹き出しがついていて「この吹き出しに入りそうな台詞を考えてみましょう」とかそんな感じでした。
小学一年生用の授業ですからね。想像力を磨くためのトレーニングだったのでしょうか。

 

ただ、ここで重要なのは授業の内容ではなかったと思っています。


両親の教育に対する熱意や姿勢を通して「勉強して知識を蓄えることは美徳である」という価値観を幼い頃から植え付けられた、ということが大きな意味を持ちます。

 

この価値観は後の人生に響いてくることになります。