桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

過去を巡る 〜大学時代⑤〜

就職先が決まり社会人が目前に迫った頃、母にこのように言われました。 これから先はお中元とお歳暮ぐらいは送ってきなさいね、と。 「え?」「だからお中元とお歳暮」「それを誰に送るの?」「うちに。当たり前でしょう」「親に対してお中元とかお歳暮?」…

過去を巡る 〜大学時代④〜

大学4年になると就職活動が本格化しました。 自分は地元福岡に戻って就職し、故郷で生きていくつもりでいました。 付き合っていた彼女がいること、小中高の思い出の地であること、親孝行しなければならないという思い、食事の美味しさ、方言を使って話すこと…

過去を巡る 〜大学時代③〜

自分が通っていた大学のキャンパスは埼玉県にあり、また本部キャンパスが東京都新宿区にあったため、埼玉で一人暮らしをしつつ週に2〜3回東京に通う生活をしていました。 一人暮らしというのは自由なもので、どんな自堕落な行動をしていても叱ってくれる人は…

過去を巡る 〜大学時代②〜

前々回の記事 https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/07/09/001306 でも書きましたが、大学生前半で自分は夢を諦めることになり、何者にもなれないことを実感しました。 それ以来、仕事で成功したいという思いや欲は一切なくなりました。 自分の幸せと…

コーヒーブレイク 〜大学受験〜

勉強ばかりしてきたおかげで大学受験のノウハウを多少持っていますので、今回は大学受験こぼれ話でも書こうと思います。 自分が行った大学は早稲田大学ですが、出身校を答えると「頭良いね」と言われることがよくあります。 でも実際のところ、この大学に合…

過去を巡る 〜大学時代①〜

大学に入学した頃、将来はユネスコという国連の機関で働きたいと考えていて、大学では人類学系を専門に勉強しました。 と言っても正直ユネスコの具体的な仕事内容は知りません。想像するに現有の世界遺産の保全活動や管理、新規で登録する遺産の審査や評価を…

過去を巡る 〜高校三年生〜

高校3年生になるとだんだん考え方が変化してきました。 親の敷いたレールを走る人生でいいのか?と疑問を持ちはじめてから不良となり荒れた生活を送っていましたが、実際のところそのレールを否定してしまうと今までの人生を否定したことと同義だと気がつき…

過去を巡る 〜高校二年生〜

進学校に在籍しながら不良化し勉強をしなかったことから、成績はほとんど最下位に近いところまで落ちました。定期テストにおいて学年206名中202位という結果を出したことを覚えています。 留年しそうになったため春休みに学校に通い課題をしたり追試をしたり…

過去を巡る 〜高校一年生~

Eさんやネットの友達と交流するにつれ、他の学校の同級生が眩しく見えるようになりました。 みんな自分の夢を見つけ、自分の目標に向けて努力をしている。あるいは趣味に打ち込んだり、恋人を作って遊んだり、アルバイトをしてお金を稼いだり、自由のある生…

過去を巡る 〜中学三年生〜

中学2年生の時に自分の生き方に疑問を感じるようになって以来、外の世界に興味を持つようになりました。 夏に中体連が終わって部活を引退すると今までよりも自由な時間が増えましたので、その時間を利用してパソコンのインターネットのやり方を学び、インタ…

過去を巡る 〜中学二年生〜

中学2年生になり一人の人間として自分を確立する時期に差し掛かりました。 自分とは何か?周りの人と何が違うのか?自分の個性・キャラクターとは?自分らしさとは?アイデンティティとは何か? といったことを考えるようになりました。これを読んでいる方も…

過去を巡る 〜中学一年生〜

受験戦争の末に入学した中学校は中高一貫校であり男子校だったため、思春期の多感な時期を女性と交流せずに6年間も過ごすことになります。 中学校は1クラス50人が3クラス、つまり一学年150人という構成でした。 とりあえず平均点を取れていれば東京大学に合…

コーヒーブレイク 〜小学六年生③〜

今回はコーヒーブレイクとして、すみませんが病気とは関係のない話を書きます。 6年生も3月になり、いよいよ小学校を卒業しました。 両思いだったIさんとは手紙のやり取りの中で付き合いたいと言われていて、それに対して分かったと返事していたので、ひょっ…

過去を巡る 〜小学六年生②〜

塾では難易度の高い問題ばかり解いていましたし、日々の努力もありましたので、小学校では学年で1番成績が良く、テストでは全ての科目で100点が当たり前でした。 しかし自分は陰キャだったわけで、成績がいいことはクラスの友達には知られていませんでした。…

過去を巡る 〜小学六年生①〜

兄は県外の私立中学に進学しました。 ある時、兄にこんな話をされました。俺は私立中学に行ったおかげで小学校の友達と離ればなれになった。それで小6の時に好きだった女の子に思いを告げることが出来なかった。その事を今とても後悔している。お前は好きな…

過去を巡る 〜小学五年生〜

5年生から小学校の担任が新しい先生になりました。この担任がとても恐ろしい人で体罰をする先生でした。 ある委員会の会合を欠席してしまった際はみんなの前で怒鳴られた上、思いきりビンタされました(欠席は怠慢ではなく、ただの失念でした)。今の時代で…

過去を巡る 〜小学四年生〜

小学4年生の時から英進館という学習塾に通い始めました。地元福岡では有名な塾で、中学受験をする子が通うところです。 ここに入塾したことは人生において大きなターニングポイントとなりました。 そこは志望校に合格する、というその一点に全力が注がれ、小…

過去を巡る 〜小学三年生②〜

小学3年生でまた拒食が始まりました。 幼稚園の頃は、園内でお昼ご飯が食べられないという症状でしたが、この頃に発症した拒食は家でも食べることができませんでした。 原因は分かっていません。 精神的ストレスと考えるのが妥当かな、と思います。 この頃は…

過去を巡る 〜小学三年生①〜

父は相変わらず子供に無関心だったので、この頃会話を交わした記憶はありません。あまりに何もしないので「土日くらい子供とキャッチボールでもしてきなさい!」と母に言われ、重い腰を上げしぶしぶ公園に行くような父でした。ただ普段から運動嫌いで体を動…

過去を巡る 〜小学二年生②〜

小学生の頃、陸上競技がよくできました。短距離走、長距離走、高飛び、幅飛びあたりはクラスで1番あるいは学年で1番の数字が出ることが多かったです。 特に小学1年生の時に50m走が8.7秒でしたので、日本記録とまではいかなくともそれなりの大会で優勝できる…

過去を巡る 〜小学二年生①〜

小学2年生の夏、引っ越しをして福岡に戻ることになりました。 またしても慣れた土地や友達とお別れをしなければならず、親に対しては引っ越ししたくないと抵抗しましたが、それに効力はありませんでした。親の都合で人生を振り回されて、子供にとって転勤は…

過去を巡る 〜小学一年生③〜

当時、小学校のクラスメイトからイジメを受けていました。 どこの学校にも乱暴でガキ大将のような子がいますよね。自分はそういう子から暴力や暴言を受けていました。 体も細く内気な性格をしていましたからイジメの対象になりやすかったのかもしれません。 …

過去を巡る 〜小学一年生②〜

小学一年生から英才教育を施されました。 うちの両親は学歴至上主義的な価値観を持っています。父はかつて大学受験に失敗したようで、2年浪人した末に志望する大学に合格することができず、地元福岡の私立大学に進学しました。母も同じ大学に通っていて、そ…

過去を巡る 〜小学一年生①〜

小学1年生になりました。 その頃の自分は物静かで消極的な性格をしていました。ぬいぐるみが好きで、寝る時はいつもお気に入りの犬のぬいぐるみと一緒でしたし、日中もよく愛でていました。 また当時はガシャポン戦士(通称ガン消し)と呼ばれる3〜4cmほどの…

過去を巡る 〜幼稚園〜

幼稚園に入るまで、同じマンションに同い年の女の子のCちゃんが住んでいてよく遊んでいました。 Cちゃんの家に行って笑いながら遊んでいたのを覚えています。大人になって思い返してみると、この幼なじみを大切にしてずっと仲良くできていればいつか恋愛漫画…

過去を巡る 〜4歳まで〜

自分は昭和の終盤に福岡で生まれました。他の家族は父・母・兄です。改めて計算してみると自分が生まれた時、父が32歳、母が29歳だったようです。兄とは2つ違いです。年齢的な構成は一般家庭のそれと何ら変わらないです。 バブル期が1986〜1991年だったので…

病気の原因は何か?

境界性パーソナリティ障害や、その基となる愛着障害が発症するきっかけについては、書店に行けば多くの本で例を挙げて紹介してあります。パラパラとページをめくると、親から暴力・虐待を受けたケースや、親との離別のケースなどが多いのかな、という印象で…

感情の不安定化

以前書いた記事 https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/03/01/152443 の続きです。 境界性パーソナリティ障害の症状のひとつである「感情の不安定化」についてです。 以前はこのように書きました。 顕著な気分反応性による感情の不安定化→自分でも原因…

自傷と自殺

今回も以前の記事 https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/03/01/152443 で書いたことの続きです。 境界性パーソナリティ障害の症状のひとつである「自傷と自殺」についてです。前回このように書きました。 ③自傷や自殺のそぶり、脅し、または実際に行…

理想化とこき下ろし

以前の記事 https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/03/01/152443 で書いたことの続きです。 境界性パーソナリティ障害の症状のひとつである「理想化とこき下ろし」についてです。前回このように書きました。 ②相手への「理想化」と「こき下ろし」の両…