桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜大学時代⑤〜

就職先が決まり社会人が目前に迫った頃、母にこのように言われました。


これから先はお中元とお歳暮ぐらいは送ってきなさいね、と。

 

「え?」
「だからお中元とお歳暮」
「それを誰に送るの?」
「うちに。当たり前でしょう」
「親に対してお中元とかお歳暮?」
「あんたね…こんなの社会人としての常識よ」
「そういうのはお世話になった人に自発的に贈るものであって、相手に対してねだるものじゃなくない?」

 

こう返すと母はとても不機嫌になりました。自分の意見が間違っているなんてこれっぽっちも思ってないのが母です。

 

母は今までことあるごとに「あなたは頑固だ」と非難してきましたが、自分の意見が通らないととたんに不機嫌になる母こそが家族で一番の頑固者だと思います。

 

また、お中元やお歳暮と同様に、母の日には何か物を贈ってきなさいとも言ってきます。

 

母は時折子供のことを子供として見ず、「自分を満足させるための道具」「世間体を守るための道具」として扱うことがあります。


高い教養を持つこと、優秀な学歴を残すこと、親をいたわること、親にプレゼントを贈ること。

母の求める子の理想像はこんな感じだと思います。

 

逆に自分の考える親のあるべき姿とは、どんなことがあっても子を見捨てず、子に無償の愛を注ぐ存在だと思います。
その親の姿を見て子は安心感を持って生きていき、やがて自立するのではないでしょうか。