桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜30代前半①〜

それから半年ほどして妻が妊娠しました。
母は大変喜んでいましたが、ふと冷静になるとこの人は何をそんなに喜んでいるんだろうと思いました。

 

母は子供が受験に成功して優秀な高校・大学に入学し、学業やスポーツに勤しみ、卒業後は大手企業に就職、良妻賢母を嫁にもらって子供を産んで、世間から羨望の目で見られることを理想としている人間です。

 

2010年に結婚して7年間子供がいなかった(というか作らなかった)ので、7年もの間親戚や友達からの目を気にしていたことでしょう。
ここでようやく母は孫を手に入れることができ世間体を保つことができたわけです。

 

せっかく子供ができたと言ってもなんだかこれでは母の理想の幸せコースを辿っているだけのような気がして少し気持ちが冷めてしまいました。

 

母はきっとこれから先は2人目が見たいと言うでしょうし、子供が育つとちゃんと勉強しろだの塾に通わせろだの言ってくるのだと思います。

 

子供ができて嬉しい反面、こうして今後も親からの監視を逃れることができないという予感がしました。