桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜30代前半②〜

当時はデキ婚というものが嫌いでした。
子育ての環境が整っていないにも関わらず妊娠するなんて無責任だなぁというネガティブなイメージを持っていたからです。


逆に自分は持ち家があり経済的にも豊かで、年齢も若く、会社や周りのサポートも得られるという面で準備万端で赤ちゃんを迎えることができるし理想的な環境にあると考えました。誰よりも赤ちゃんを幸せにしてあげようと息巻いていました。

 

妻の産婦人科の定期健診にはほぼ全て同伴したし、母体の栄養に気を使ったりベビー用品を真剣に選んだり力を注ぎました。

 

ただそれだけ念入りに準備をして意識を高く持っていても子育ては想像以上に苛酷なものでした。
掃除機の音すら苦手な自分にとって赤ちゃんの泣き声は耐え難い苦痛でした。
何度も育児放棄したいと思ったし暴力的な気持ちにもなったし、そんな気持ちになる自分に嫌気がさして落ち込んだり、落ち込んでるうちにまた泣き出すし、まるで気が休まることはなく、一日でも早く赤ちゃんが成長して自立してほしいと願うようになりました。

 

妻がいて子供がいて、明るく温かい家庭を築くことこそが幸せだという価値観でいたのに、自分には結婚生活も、そもそも誰かと一緒に暮らすこと自体が向いていないと思うようになりました。


自分の価値観が壊れていくことはストレスでした。