過去を巡る 〜小学四年生〜
小学4年生の時から英進館という学習塾に通い始めました。
地元福岡では有名な塾で、中学受験をする子が通うところです。
ここに入塾したことは人生において大きなターニングポイントとなりました。
そこは志望校に合格する、というその一点に全力が注がれ、小学校では行われないハイレベルな授業が展開され、高い学力を有することが美徳とされる社会でした。
その美徳は小学4年生の心と体の深いところまで染み渡り、生活の全てを勉強に捧げることが当たり前の毎日となりました。
また、親も元々持っていた学歴偏向思考にプラスされる形で英進館の英才教育に取り憑かれ、洗脳されていました。
このような環境の中で、自分は県で1番難易度の高い中学校を目指すことになりました。
以前の記事で書いたように既に親子のスキンシップはなくなっていました。
4年生からはさらに友達と遊ぶ時間やテレビを見る時間、読書の時間などが失われました。
入試まで3年。
長い長い受験戦争の始まりでした。