桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜高校一年生~

Eさんやネットの友達と交流するにつれ、他の学校の同級生が眩しく見えるようになりました。

 

みんな自分の夢を見つけ、自分の目標に向けて努力をしている。あるいは趣味に打ち込んだり、恋人を作って遊んだり、アルバイトをしてお金を稼いだり、自由のある生活を楽しんでいる。

 

それなのに、なぜ自分はこんなにも勉強中心の生活をしなければならないのか。早朝から電車に乗って自転車に乗り継いでまで遠くの学校に通い、難易度の高い授業に取り組み、周りに置いていかれないよう必死になり、家に帰る頃には夜になり、次の日の宿題に取り組む。

 

こんなことをしている間に他の学校の同級生は着実にアイデンティティーを確立し各々の人生を生きている。そこには自由がある。

自分には自由がない。親のせいで勉強しかできない能無しになってしまった。たとえ勉強したって認めてもらえない。小学4年生からずっと。
知力を上げることは美徳でも何でもない。もう親の言うことは聞かない。先生の言うことも聞かない。

このような思考回路を辿りました。

 

それから学校一の不良と親友になり、勉強をやめ、部活をやめ、髪を染め、パーマをかけ、眉毛が細くなり、ピアスやアクセサリー類をじゃらじゃら身につけ、タバコを吸って腰パン姿で遊び回るようになりました。
いつもガンを飛ばし毎日のように誰かに喧嘩を売り、あらゆる物を蹴飛ばし、唾を吐き、学校もサボるようになり、家に帰らない日もありました。絵に書いたようなヤンキーだったと思います。

 

親と会話することは滅多にありませんでしたが、時々素行を注意されると暴力で反発しました。
父を殴ったり家の壁を殴って穴を開けたり、暴れ回りました。

記憶にありませんが母に手を出したこともあったそうです。

 

こんな人間でしたが女性にはよくモテました。何かの折に女性と知り合うと大抵その人は自分のことを好きになりました。
そういう背景もあって余計に自分は正しい、だからモテる、親や学校が言うことは間違っているし信用できない、コイツらの言いなりになっても何ひとついいことはない、と思うようになりました。

 

このようにこの時期はだいぶ荒れていましたが、これは年齢からくるただの反抗期ではないと分析しています。

親から人格を認めてもらえなかった、愛情を十分に注いでもらえることができなかったことを原因として、非行のような目立つような行為をして自己アピールしていたのだと考えます。

勉強なんか関係なく一人の人間として認めてほしい、と必死に訴えかけていたのだと思います。

 

同時に、女性にモテることを自分の都合のいいように「自分は魅力のある人間だ」「認められるべき人間だ」と拡大解釈していました。

どうにかして自らの価値や存在意義を感じようと思索に耽っていたのだと思います。

 

そんな高校一年生でした。