桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜大学時代③〜

自分が通っていた大学のキャンパスは埼玉県にあり、また本部キャンパスが東京都新宿区にあったため、埼玉で一人暮らしをしつつ週に2〜3回東京に通う生活をしていました。

 

一人暮らしというのは自由なもので、どんな自堕落な行動をしていても叱ってくれる人はおらず、自らを律して生活する必要があります。それができない人は驚くほど多くいて、身近にも大学に行くことを面倒くさがって留年してしまう友達がちらほらいました。

人間は思いの外意思が弱く、規律を守るモチベーションを保つことができない生き物なのだなぁとしみじみ感じました。

 

ちなみに大学4年生の時に父が単身赴任で東京都品川区に住み始めたので、これは親子関係を修復・再構築するチャンスかもしれないと思って父の家に転がり込んで二人暮らしを始めてみました。


しかし住み始めた途端に家庭内別居状態に陥ってしまい(1階がLDK、2階が2部屋という間取りだった関係もある)、父との会話はほぼありませんでしたし顔を合わせることも少なかったです。

 

このブログで見てきたように、小さい頃からずっと父のことは嫌いでしたし、父も自分にあまり興味がありませんでした。

二人で暮らしてみてもその気持ちは何ら変わることなく、親子関係は改善されないまま終わってしまいました。


あれから15年近く経ちますが、二人で住んでいたことを懐かしんで思い出話をするようなことは今までに一度もありません。きっとこれから先もないでしょう。

 

さてこうして埼玉や東京に住んでみて、大学を卒業したら地元福岡に戻って就職したいと強く思うようになりました。
東京に残って就職することも考えましたが、東京は言語(方言)や文化、慣習などの面でどこか違和感があったこともありますし、それからやはり心の奥底ではまだ親(主に母)に認められていないという思いがあったからだと考えています。

東京大学に入ることが出来なかったという負い目があり、どうにか別の形で親に認めてもらうため、無意識のうちに地元に帰る必要性を感じていたのかもしれません。

まだ自分は子供になれていないですし親に甘えることができていません。

 

また、もうひとつ大事なことですが、前回の記事
https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/07/28/212031
で最後に触れたSさんの存在がありました。
Sさんは福岡の大学に通う学生であり、また自分が高校生の時に所属していた芸能事務所の後輩にあたる人で、雑誌やCMに出たりモデルとして活動していました。
自分が大学2年生の時にSNSがきっかけで仲良くなり、やがて付き合うことになるわけですが、Sさんは福岡市在住でしたので遠距離恋愛となっていました。

Sさんの存在が福岡に戻りたい大きな理由のひとつでした。