桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜大学時代②〜

前々回の記事

https://itsuki83.hatenablog.com/entry/2020/07/09/001306


でも書きましたが、大学生前半で自分は夢を諦めることになり、何者にもなれないことを実感しました。

 

それ以来、仕事で成功したいという思いや欲は一切なくなりました。

 

自分の幸せとは何か?を考えた時にどうしても”仕事”の二文字は場違いな感じは否めず、幸せに該当するとは思えませんでした。

 

幸せの形はきっと人それぞれあるのでしょうが、自分にとっての幸せとは誰かを愛し愛されることかなぁと思います。(現在進行形でそう思っています。)

 

このブログで幼少期から人生を振り返ってきたように、この半生の中ではなかなか満足に愛情を得られることができませんでした。苦しい思いをする場面が多くありました。

 

そんな背景もあり、自然と
”愛情の溢れる温かい家庭を作ること”
これが自分の夢となりました。

 

温かい家庭と言うと抽象的で情緒的な表現ですが、童話のマッチ売りの少女の中で出てくる描写がイメージに近いかもしれません。
以下はネットで拾ったマッチ売りの少女の一場面です。

 


「おお、寒い。」
「お母さん、僕、お腹すいたよ。」
「早く家に帰って、温かいスープを飲みましょうね。」
少女と同じくらいの年の男の子が、お母さんと話しながら、幸せそうに少女のそばを通り過ぎていきました。
家々の窓からは、暖かそうな灯りがもれています。

 


短い文章ですが男の子とお母さんの間には確かな愛情があるように感じられます。家の中は暖炉があり木がパチパチと音を立てオレンジ色の炎に包まれ燃えている情景が目に浮かびます。
少女の置かれている状況とはまるで対照的です。

 

もし愛情溢れる温かい家庭があれば少女は寒空の下でマッチを売ることもなく、凍死することもなく、幸せに生きていけたかもしれません。


家庭環境は全く別ですが、自分も温かい家庭の中で育てばもっと伸び伸びと幸せに生きてこられたかもしれない、なんて思います。

 

しかしいつまでも過去を嘆いていても仕方ありませんし事態が好転しないことも分かっています。

 

だから自分は将来愛する誰かと結婚し、夫婦で力を合わせて家庭を盛り上げ、子供を授かった際には積極的に育児に参加し、休みの日は家族みんなで遊ぶような、そんな家庭を作り上げたいと夢見るようになりました。

 

まだ年齢的には20歳くらいでしたが、当時から
誰かと付き合う=結婚する
という意識でいましたし、恋愛は決して遊びではなく本気で取り組む覚悟がありました。

 

そこで出会ったのがSさんでした。