桃源郷

境界性パーソナリティ障害 愛着障害 うつ病 精神疾患と向き合うブログです。

過去を巡る 〜高校二年生〜

進学校に在籍しながら不良化し勉強をしなかったことから、成績はほとんど最下位に近いところまで落ちました。定期テストにおいて学年206名中202位という結果を出したことを覚えています。

 

留年しそうになったため春休みに学校に通い課題をしたり追試をしたりしてなんとか2年生に上がることができました。

 

2年生になっても引き続き勉強をせず、生きることの意味や目的をひたすら熟考する毎日で、素行の悪さも相変わらずでしたが、バイクを買ったことと芸能事務所に入ったことで価値観や世界観が変わり、かなり更生することができました。

 

まずバイクを買った話。
5月に不良仲間に誘われる形で人生初のバイクを購入しました。

高校2年生でバイクに乗る人は周りにほとんどいなかったため、自分はこの分野において徹底的に詳しくなって自分のアイデンティティーにしようと考えました。


友達とツーリングに出かけたりネットの友達に会うためあちこちに出かけたり、ジュンク堂書店に通いバイクに関する書籍を何時間も読み漁り、カスタムパーツを買ってきてはバイクを分解し取り付けしてしました。

 

誰にも負けないくらいバイクに詳しくなろうと思い朝から晩までバイクのことを勉強しました。
(結果として現在バイクメーカーに勤務しています。高校生の時の熱意と努力が今役に立っています)

 

それから芸能事務所に入った話ですが、高校生の時は休日に街に出ると雑誌のスナップ写真を撮られたりしていましたが、秋頃になるとモデルとしてスカウトされて本格的に事務所に入りました。

 

事務所ではプロ意識を啓蒙するため、どんな話題にもついていけるよう常にアンテナを張りあらゆる分野に精通することが義務付けられました。
そのため興味のないことにも積極的に情報を取りにいくようになりました。

 

モデルを始めてみて1番ショックを受けたことは、とにかく自信を持たないと使い物にならないということです。
自分自身が売り物なわけなので表情の作り方、歩き方、姿勢、ポージングなどをレッスンで何ヶ月も教えこまれました。

 

カメラを前にしても堂々とした振る舞いができないとクライアントはもとより、現場にいるスタッフ全員に迷惑がかかるため、全力で真剣に撮影に取り組む必要がありました。
いい撮影を行うには自分に自信を持たないと成り立たないということを学びました。

 

撮影を抜きにしても、自信を持つということは人生において非常に重要なことだと思います。
もしモデルを続けていたらあの自信を継続できていたかもしれない。今も輝けていたかもしれない。

 

ただ残念ながら事務所在籍時に学んだことは時が経てば風化してしまうものです。
今は何をどうやっても自信を持つことができず、心が晴れることもなく、姿の見えない不安と戦う毎日です。

 

自撮りだけは躊躇なく行えるので、モデルの財産といえばこのくらいかもしれませんね。